どうもこんにちわ、t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めて4年目、東京湾と相模湾をホームにしつつ、年に何回かは遠征に出かける、ルアーフィッシング中心の釣り人生を過ごしています。
偉そうに、さも上手そうに語る時も多々ありますが、まだまだ駆け出しで、だいぶへたくそですので、話半分で聞いてくださいね。
今回は、リールのハンドルについて色々考えてみました。
もし関心があれば読んでみてください。それではどうぞよろしくお願いします。
はじめに
みなさん、リールのハンドルはどうされてます?
どのくらいカスタムしてますか?社外品に変えてます?金属の板を見るとハンドルプレートに流用したくなったり、3Dプリンタでノブを成型したりしてますか?
これはリブレのハンドルですね。純正品でいいのであれば、それでいいんですけどね。。
程度の差こそあるとは思いますが、釣りを始めてある程度経つと気になるようになってくるハンドルについて、今回は少し考えてみたいと思います。
人はなぜハンドルをカスタムするのか
そもそもなんでハンドルって変えるの?純正品じゃダメなの?この疑問にぼくが即答するとしたら
「かっこいい(と自分では思う)から」
です。
登山家に「なぜ山に登るのか?」と聞いた際に、一般的に返ってくると言われる「そこに。。。」同様、シンプルです。
他の多くの方もそうなんじゃないでしょうか。身も蓋もないですが、ぼくはそうです。
これはスタジオコンポジットRCSC92ですね。リール本体も塗装済みで、遊漁船に乗ると特に船長がバイトしてきます。かっこいいか、というと様々な意見はあるでしょうが、異様というか目立つのはまちがいないようです。また、ノブが長く、トルクフルな気がします。
だがしかし、ちょっと冷静になってみましょう。本当にそうか?かっこいいだけが目的なのか?かっこよければそれでいいのか?と。
加えて「それかっこいいか?」というケースも多々見ます。見た目も含め、用途というかカスタムの意味合いなんかについても詳しく見ていきたいと思います。
ハンドルの構造
「なぜハンドルが必要か」みたいな話になるとアレなんで、はしょりながらいきます。
ハンドルですがベイトであればハンドルプレートとノブで、スピニングであればハンドルアームとノブで構成されます。
これはスピニングの場合ですね。夢屋の45mmハンドルです。
プレートとアームと、呼び方と構造に違いはありますが、効果というか目的は一緒です、多分。
プレートあるいはアームは見た目的にはスルーされがちで、ノブが純正品から変わっているかどうかががデコられているかどうかのポイントですね。
また、大型のスピニングリールは設計上の都合により、スクリューを右巻きと左巻きで交換する必要があります(シマノステラSW14000の場合)。
プレート・アーム
ジュラルミン等の金属やカーボン製のものをよく見かけます。樹脂のものもあるのでしょうね。
左がLIVEREのジュラルミンアームにチタンノブのもの、右がスタジオコンポジットのカーボンのものです。
プレート・アームの形状
ストレートとオフセットがあります。上記画像ではLIVREがストレート、スタジオコンポジットがオフセットでしょうか。ベイトの方がわかりやすいです。
ほら。一目瞭然ですね。
機能の違いとして、オフセットはノブの位置がリール本体に近づき、重心が近くなるので巻きやすくなる、とまことしやかに言われておりますが、微妙な違いは僕にはわかりません。もしかすると、曲がっている分全長は長くなりますので、トルクが増すのかもしれません。この辺、物理が得意な人に聞いてみたいです。
なのでどっちでもいいと、現状ぼくは思っておりまして、「いやいや、こうした使い分けするんだよ」という意見があれば拝聴したいと思います。
あと、オフセットハンドルだとスタードラグの羽が長いものはハンドルプレートと干渉する場合がありますので要注意です。
またオフセットのタイプはダブルノブのものでしか見たことはありません。シングルノブでオフセットのタイプがないというのは、意味がないからなのでしょうかね。
プレート・アームの長さ
プレート、アームが長いほど軽い力で巻き上げることが可能になります。軽い力を必要としないのであれば、そしてかっこよければ長さはなんでもいいと思います。
ノブ
ここがハンドルカスタムがなされているかどうかの最大のポイントなんじゃないでしょうかね。
まず、ノブはダブルとシングルがあります。
ダブルのメリットは指でつまみやすく、細かな操作に適していること、だと思います。一方で力を入れずらいと思います。
シングルはノブが大きいことが多く、ぎゅっと握り込めるため力を入れやすい、というメリットがあります。ただ、番手の小さいリールだとここのメリットは感じられないかもしれません。
力を入れやすいかどうかは4000番より上くらいから実感できるのでは無いでしょうか。
シングルではワームをほんの少し、意識上では数ミリレベル、動かしたいとか、そういった繊細な動きはやりづらいかもしれません。
ノブの素材
金属、木材やコルクの天然素材、EVA素材、ラバー素材、なんかがあります。
参照:夢屋
リールカスタムの機能上の意義の一つが素材だと思います。
硬いものほど音を伝えやすい性質があるので、小さなアタリを取るような釣り、タイラバやエギングや小魚釣り、管理釣り場、ボトムを叩く釣り、食わせてからかける釣りには硬い素材が有利だと思います。
一方、雰囲気重視の釣り、代表的なものが渓流だと思うのですが、木材やコルクのノブなんかがありますね。ウッドノブには果てしないこだわりと夢が詰まっていそうです。
魚種と釣り方によってノブの素材は適切なものがあると思いますので、ここは結構大事だと思います。
わざわざ釣りにくくしてるようなカスタムはわかる人に見られたら、ちょっと恥ずかしいですね。それでも、それでもなお、見た目がかっこよければいいんじゃないでしょうか。
かっこいい、について
かっこいい、かっこわるいといった話は嗜好性の問題であり、非常に相対的というか好みの話しですので、意見は人の数だけあると思います。
個人的には、機能性が理に適っていて、シックな雰囲気なものがかっこいいと思います。どっちかが優先されすぎていてもよくないのかな、と思います。
例えば、流行っているから、とか、レアだから、とわかりやすい理由で大物釣りにショートハンドルを使ったりする姿は滑稽に映りますし、自分ではやらないと思います。
そう思っていましたが、ここしばらく気になっていたことがあるのです。こちらです。
参照:メーカーサイト
これは、これとどういった関係なのでしょうか。。。
参照:https://www.livre-megatech.com/products/knob/f/index.html
いいんですかね。。。
ちょっとよくわからないのでこれまで敬遠しておりました、というか、わざわざゴメクサス社のものを使う必要性がない、というのが正直なところでした。
LIVREのノブ、プレート、ともにリールの数だけあるわけなので。
ところが、諸事情があって、深海用に120mくらいのハンドルが必要になりまして、様々検討した結果、ゴメクサス社のものを採用してみました。
これです。長いですね。長すぎるかもしれません。
深海用というか120mmくらいのハンドルって、そもそも選択肢自体が少なく、試し買いするには躊躇するような値段のものが多い中、こちらはタイムセールで2,990円。なんとまぁ。。。プロパーで買っても6,990円です。
かっこいいか?と聞かれると「う、うーん。色はシックだよね。それより昨日の地震すごくなかった?」とはぐらかしたくなる雰囲気ですね。こんなロングハンドルは見たことがないからそう思うのでしょうけどもね。
だがしかし、犬猫はブサイクなほど可愛らしさというか愛着が増す傾向があるらしいですが、リールのハンドルもヘンテコなほど愛着が沸く気がします。
こうなると俄然ゴメクサス社が気になってきました。安い、は人の数だけある正義の一つだと思いますし。
ただ、「LIVREっぽく〜」とか「VARIALっぽく〜」、といった見た目でゴメクサスをチョイスするのは、他人様がやってる分には気になりませんが、自分的にはスルーです。モノ自体が悪いことはないんでしょうけどね。
一方、LIVREにしろVARIALにしろ、その性能を試しに感じてみたい、というのであれば、ナシ寄りのアリというか、限りなく黒に近いグレーな気もしますが、大々的にやらんのであればいいんじゃないか、とも思えていたのです。
そうした微妙な好奇心に負けてちょっと試してみました。
導入してみて
先ほどのこちら。夢屋のハンドルですね。
こうしてみました。
本体に装着するとこんな感じです。
自然ですね。かっこいいんじゃないですかね。
平形ノブよりも丸型ノブが、自分で使う場合の好みなのでちょっとやってみようか、となったわけです。
2個で4,000円弱です。包装もしっかりしてます。もっと安いとありがたいのですけどね。
内容物はこんな感じです。
ベアリングx2、スペーサーx1(多分ダイワ製品に使う)、ワッシャー数個、です。
ただ、ワッシャーの数は一つが4枚入り(極薄2枚、中間1枚、厚め1枚)でしたが、画像のもう一つ方が5枚入り(極薄2枚、中間2枚、厚め1枚)だったのが、大陸的な感じもします。なんかテキトーですね。
また、装着にあたり、ワッシャーが4枚入っていた方は中間の厚さのワッシャー1枚でガタつかなくなりましたが、5枚入っていた方は、ワッシャーの相性なのか何枚か組み合わせないとうまくいきません。シマノの金属加工技術はすごいのですね。
そんなわけでこれから使い込んでいこうと思います。陸上での感想ですが
・夢屋のもともとのノブはラバー素材で柔らかめ。ゴメクサスの方はラバーだと思いますが随分硬くこちらの方が素材としても好み
・ノブ部分のベアリングのスムースさは遜色ないと思う
といったあたりです。妙なバイアスをかけずに「こういうもんだ」と思って導入するのであれば悪くない気がします。このハンドルは、高性能が要求されない海でのライトゲームやシーバスで酷使されることになると思います。頑張って欲しいですね。
おわりに
ダイワならSLPワークス、シマノなら夢屋がありますし、サードパーティーならそれこそ様々な製品があると思います。
ハンドルを変えたからといって激的に技術向上するはずはないと思いますが、気分を変えて、おしゃれ心を満たして、これまでより釣りを楽しむにはお手軽かもしれませんね。
また、蛇足ながら二つばかり欲しいハンドルがあります。以下、ちょこっと紹介しておきます。ではまた。
1.MCワークスBBパワーハンドル
参照:メーカーサイト
これは釣りウマな友人が熱烈に推奨していたためです。売ってないんですよね。。すぐ売り切れちゃうし。こちらですが、削り出し感があり、とても強そう。本物の兵士、みたいな力強さ、いわゆる「ガチ」な感じがありますね。
年に一回しか製造しない、というウワサです。今年は終わっちゃってみたいなので来年こそは入手したいものです。
2.スタジオオーシャンマークBM95
参照:SOM
これも釣りウマな友人が実際に使っていたためです。何よりに、人間の手の構造的に理に適っていると思います。
参照:SOM
t.onumaと申します。
オフショアゲームを本格的に始めてしまったのはここ3年ほどですので、まだまだ駆け出しです。
オフショアを始めてみたい方のために、初心者が気になるところをお伝えしていこうと思います。